社員が前向きになり、エンゲージメント向上を実感するオフィス
ワークデザイン
2026.09.11
【オフィス空間のデザイン・設計】株式会社中国日立様
<CHILL CAFE>物理的に執務スペースから離れてリフレッシュすることで、集中力を保ちながら働くことができます
【はじめに】
空調・照明機器や産業機械の販売から、据付け、電気設備などの設計施工、保守・メンテナンスまで、一貫したトータルソリューションを提供されている株式会社中国日立様。広島市内の事務所を、2024年から3回にわたり段階的に職場環境のリニューアルを進められました。目指す姿を徹底的に追求した結果、フロアごとに最適なパートナー企業を選択。各社の強みを結集し、空間づくりを行った事例です。
【お客様のお悩み】
リニューアルの大きなきっかけは、会社の業績拡大に伴い社員数が増え、既存の事務所が手狭になってきたことでした。10年の間に物販中心の事業から工事やサービスまで担う体制へと広がり、新入社員を迎えるたびに席の確保が課題となっていました。リニューアルプロジェクトのスローガンは「脱・昭和感!」。単に席数を増やし、古くなった場所をきれいにするのではなく、社員の働きやすい環境を目指して、各部署からメンバーを集め、若手社員や新入社員も含めて意見を出し合うボトムアップ型のプロジェクトを立ち上げました。しかし、営業・業務・技術など部署ごとに求める働き方や使い方が異なるため、各部署の意見をどのように集約し、限られた予算やスケジュールの中で形にしていくかが大きな悩みとなっていました。
【旧】パーティションやキャビネットで区分けをした執務エリア
【旧】来客用打合せスペースで長く大切に使われた家具
【お悩みに対するご提案】
各フロアの用途や課題を整理しながら、優先順位を定めて段階的にリニューアルをご提案しました。1年目は、何から始めればよいか分からない段階から、定期的に打ち合わせを重ね、都度ご相談を受けながら、レイアウトや図面、完成イメージの3Dパースをもとに、具体的に検討できるよう伴走しました。2回目以降は、一度リニューアルを経験したことで、「次はこうしたい」という社員様自身の意見も出るようになり、それを実現できるファシリティメーカーと協力して具体案へ落とし込んでいきました。
1回目
■ 1F オープンスペース、小会議室、トイレ、ミニキッチン 他
協業:スタンダードな空間づくりから多目的な活用まで幅広く得意とする万能型のパートナー
2回目
■ 執務スペース
協業:本業に集中しやすい仕事環境づくりを得意とするパートナー
■ 社長室、応接室
協業:「おもてなし」や「会社の顔」となる空間づくりを強みとするパートナー
3回目
■ 生活スペースのキッチン、更衣室、トイレ、お客様エントランス 他
協業:ウェルビーイングを実現するオリジナルの空間設計を得意とするパートナー
■ 3F 大・中会議室
協業:使い方の広がりを見据えた柔軟な空間を創造できるパートナー
打ち合わせや休憩など、さまざまな場面で気軽に活用
提案時のパース(左)と完成後の写真(右)。計画段階で確認していただいた3Dパースで、造作家具や照明の雰囲気まで事前に確認できたことで安心していただけました
黄色のアクセントで活発な意見を促す小会議室
広すぎて合同会議以外で使用されなかった会議室は、移動仕切りで分割可能に。需要が高い中会議室と、あまり使わないけれど必要な大会議室を両立
【お客様の声・感想】
プロジェクトメンバーが社員から集めた働き方に対する考えや思いを言語化し、継続的に経営層と意見交換する機会を持てたことは、経営課題である「従業員エンゲージメントの向上」の観点からも意義のある取り組みだったと感じます。なかなか意見がまとまらない場面もありましたが、関係者全員が『より良い職場環境をつくる』という目的達成を目指し、前へ進むための議論を重ねました。
完成後は、職場全体の雰囲気が明るくなりました。打ち合わせや会話ができる場所が増えたことで、執務席だけにとどまらず、あちこちで自然なコミュニケーションが生まれ、頻繁に笑い声が聞こえるようになりました。
実は当初から3回もリニューアルする予定はありませんでした。1回目で職場の変化や社員の反応に確かな手応えがあったことが、その後の決断の後押しとなりました。ウェルビーイングにもつながるオフィス環境として、今後の変化も楽しみにしています。
インタビュー風景
通路と執務エリアは視覚(床の色)で空間を分け、100名規模の執務スペースと広い視界を確保
インタビュー中にも、社員の方が休憩に訪れていました
くつろげる空間『CHILL CAFE』には中国日立様取り扱いの空間デザインを壊さないエアコンを設置。施工はもちろん社員様です
高級感のある黒で統一されたエントランス(左)は新しくし、ユニバーサルデザインで安全な波型手すり(右)は残して絨毯だけ張り替えました
お手洗いは社員の人数に合わせて増設。清潔感や使いやすさも重視
【おわりに】
中国日立様は、制度としての新しい働き方の導入も進められています。時代に合わせて進化する中で、職場環境を整えることをきっかけに、社員の皆様の前向きな気持ちやコミュニケーションを育み、エンゲージメントの向上につなげていく。そうした取り組みのお手伝いができたことを非常にうれしく思います。
(中央)執行役員 黒田様、(左右)弊社担当者 浜本、藤井
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