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中小企業のセキュリティ対策、何から始める?UTM・EDR・バックアップの優先順位を解説

「セキュリティ対策が必要なのはわかる。でも、何から始めればいいかわからない」——東京の中小企業からよく聞く声です。

結論からお伝えすると、ウイルス対策ソフトを入れるだけでは不十分な時代になっています。ランサムウェアをはじめとした攻撃は年々高度化しており、2025年には中小企業の被害が全体の約6割を占めました。一方で、「何にいくら使えばいいかわからない」「情シス担当がいないから手が回らない」という課題も現実です。

そこでこの記事では、最初に取り組むべき対策の優先順位、UTM・EDR・バックアップの違いと役割、そしてよくある失敗例をわかりやすく整理します。

この記事の結論

  • ウイルス対策ソフトだけでは、現在の脅威を防ぎきれません。
  • セキュリティ対策は「入口(UTM)→データ保全(バックアップ)→端末(EDR)」の順で優先順位をつけると失敗しにくくなります。
  • 技術的対策だけでなく、人的・組織的・物理的な安全管理もセットで進めることが重要です。
  • RIKEN TOKYOでは、現状整理から機器・ライセンスの選定・導入・運用支援まで一貫して相談できます。

なぜ今、中小企業のセキュリティ対策が急務なのか

まず知っておきたいのは、中小企業こそがサイバー攻撃の主要ターゲットになっているという現実です。

警察庁の報告によると、2025年のランサムウェア被害件数は226件でした。そのうち中小企業が143件(約63%)を占めています。大企業はセキュリティ投資を増やした結果、被害が減少傾向にあります。一方で、対策が手薄な中小企業に攻撃が集中している構図が鮮明になっています。

被害を受けた場合の損失も深刻です。復旧費用が1,000万円以上かかった組織は約58%に上ります。さらに、復旧に1週間以上かかった組織は53%を超えています。業務停止・取引先への影響・信用失墜を考えると、「うちは小さいから狙われない」という考えはもはや通用しません。

中小企業が狙われる理由

理由具体的な状況
セキュリティ対策が手薄ウイルス対策ソフトのみ、パスワード管理が甘い
情シス担当者がいない兼任・不在のため脆弱性が放置されやすい
大企業への踏み台として使われるサプライチェーン攻撃の入口として標的にされる
VPN・リモートデスクトップの設定不備侵入経路として悪用されやすい

RIKEN TOKYOの視点 RIKEN TOKYOのお客様でも、「大手取引先からセキュリティ対策の証跡を求められた」「VPN機器が古くて脆弱性を指摘された」というご相談が増えています。攻撃を受けてから気づくのではなく、まず現状把握から始めることをお勧めしています。

セキュリティ対策の4層構造を理解する

セキュリティ対策を進めるうえで、最初に押さえておきたい前提があります。それは、「セキュリティ対策は技術だけではない」という点です。

経済産業省・IPAが示す安全管理措置では、以下の4つの層から対策を組み合わせることが推奨されています。

対策の種類内容中小企業でよく抜けている例
技術的安全管理措置UTM・EDR・バックアップ・MFAバックアップを取っていない、MFAを設定していない
人的安全管理措置社員教育・パスワード管理・不審メール対応ルールはあるが教育していない
組織的安全管理措置セキュリティポリシー・インシデント対応手順担当者が不在で誰も管理していない
物理的安全管理措置入退室管理・機器の施錠・廃棄処理古いPCをそのまま放置している

つまり、「機器を入れれば安心」ではありません。4層すべてを意識して整備することがポイントです。

UTM・EDR・EPP(ウイルス対策)の違い

セキュリティ製品の名称は多く、「何が何をするものか」わかりにくいと感じる方は少なくありません。まずは3つの基本製品の役割を整理しておきましょう。

UTM(統合脅威管理)

UTMはネットワークの「入口」を守る機器です。ファイアウォール・ウイルス対策・不正侵入検知(IDS/IPS)・Webフィルタリング・スパムフィルタなど、複数の機能を1台に集約しています。外部からの攻撃を水際で防ぐ役割を担うため、中小企業のセキュリティ対策の起点として最優先で検討すべき機器です。

RIKEN TOKYOの取り扱い製品:FortiGate、SAXA SSシリーズ、SonicWALL

EDR(エンドポイント検知・対応)

EDRはPC・サーバーなどの端末(エンドポイント)の「内部」を監視する仕組みです。万が一マルウェアが侵入した場合でも、不審な動きを検知して隔離・対応を行います。

UTMが「入らせない」対策だとすれば、EDRは「入ってしまったときに気づいて止める」対策です。したがって、テレワーク端末が多い企業や、大企業との取引でセキュリティ要件が高い企業に特に有効です。

RIKEN TOKYOの取り扱い製品:ESET、WithSecure

EPP(エンドポイント保護)

EPPはウイルス対策ソフトの進化版です。既知のウイルス・マルウェアをパターン照合で検知・ブロックします。近年はEDRがEPPの機能を内包した一体型製品も多く、両方をまとめて導入するケースが一般的になっています。

3つの比較まとめ

製品守る場所主な役割中小企業での優先度
UTMネットワーク入口入らせない(多層防御)★★★ 最優先
EPP端末内部既知の脅威を防ぐ★★★ 最優先
EDR端末内部侵入後の検知・対応★★ 次のステップ

中小企業が取り組むべきセキュリティ対策の優先順位

「全部やる予算がない」「どこから手をつければいいかわからない」という場合は、次の順番で進めることをお勧めします。

ステップ1:UTMの導入とネットワーク保護

まず最初に取り組むべきは、ネットワークの入口を守ることです。UTMを導入することで、外部からの不正アクセス・マルウェア・フィッシングサイトへのアクセスを大幅にブロックできます。

また、VPN機器を使っている場合はファームウェアを最新に保つことも必須です。なぜなら、VPN機器の脆弱性はランサムウェアの主要な侵入経路のひとつだからです。

ステップ2:多要素認証(MFA)の有効化

次に取り組みたいのが、多要素認証(MFA)の設定です。Microsoft 365やVPNのログインにMFAを設定することは、コストをかけずにできる対策の中で最も効果の高い施策のひとつです。仮にパスワードが漏洩しても、MFAがあれば不正ログインを大幅に防げます。

ステップ3:バックアップの整備

ランサムウェア被害に遭った場合、データを取り戻す最後の手段がバックアップです。ただし、注意が必要です。バックアップをネットワーク上にそのまま置いていると、感染時に一緒に暗号化されてしまうケースがあります。

重要なポイント:バックアップはネットワークから切り離した環境、または世代管理ができる仕組みで保管する

RIKEN TOKYOの取り扱い製品:RIKEN Cyber Protection BACKUP

ステップ4:EPP(ウイルス対策ソフト)の見直し

ステップ1〜3が整ったら、端末のウイルス対策ソフトを見直しましょう。古い製品のままでは現在の脅威に対応しきれません。定義ファイルの自動更新・AI型検知・管理ダッシュボードを備えた製品への切り替えを検討しましょう。

ステップ5:EDRの導入(取引要件や感染後対応を強化したい場合)

最後のステップとして、EDRの導入を検討します。大企業との取引でセキュリティ要件を求められている場合や、感染後の検知・隔離・対応まで自動化したい場合に有効です。ただし、EDRは運用の手間がかかります。そのため、専門家によるサポートとセットで導入することをお勧めします。

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セキュリティ対策でよくある失敗3選

失敗1:ウイルス対策ソフトだけで「対策済み」と思っていた

「ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫」という状態が最も危険です。現在の攻撃の多くは、ウイルス対策ソフトだけでは検知できない手口を使います。したがって、UTMによるネットワーク保護やMFAによる認証強化との組み合わせが不可欠です。

失敗2:バックアップが機能しなかった

バックアップを取っていたにもかかわらず、感染時にバックアップも一緒に暗号化されてしまったケースがあります。原因は、バックアップがネットワーク上の共有フォルダに保存されていたことです。対策として、バックアップは「ネットワークから切り離した環境」または「世代管理ができるクラウドバックアップ」で保管することが鉄則です。

失敗3:高度な対策を先に入れて、基本が抜けていた

EDRや高度な脅威検知を先に導入したものの、パスワードの使い回し・MFA未設定・OSの更新漏れがそのままだったケースがあります。いくら高機能な製品を入れても、基本が抜けていては意味がありません。セキュリティ対策は「基本から積み上げる」ことが最も費用対効果の高い進め方です。

RIKEN TOKYOの視点 「どの製品を入れるか」より先に、「自社にどんなリスクがあるか」を整理することが大切です。RIKEN TOKYOでは、現状のネットワーク構成・端末数・運用体制をお聞きしたうえで、優先度の高い対策からご提案しています。情シス担当がいない・兼任している企業でも、安心してご相談いただけます。

セキュリティ対策の自社チェックリスト

まずは自社の現状を確認しましょう。

  • UTMまたはビジネス向けルーターを導入している
  • VPN機器のファームウェアを定期的に更新している
  • Microsoft 365・VPNのログインにMFAを設定している
  • バックアップをネットワークから隔離した環境で管理している
  • バックアップから実際に復元できることを確認している
  • ウイルス対策ソフトが全端末に入っている(定義ファイルが自動更新されている)
  • 退職者のアカウントを速やかに無効化している
  • 不審メールの扱いについて社内ルールがある
  • セキュリティポリシーを文書化している
  • インシデント発生時の連絡先・対応手順が決まっている

3つ以上に「×」がついた場合は、セキュリティ対策の見直しを検討することをお勧めします。

RIKEN TOKYOが支援できること

RIKEN TOKYOでは、セキュリティ対策に関する相談から機器導入・ライセンス管理・運用支援まで一貫して対応しています。

支援内容具体例
現状把握・課題整理現行のネットワーク構成・端末状況・脆弱なポイントの確認
製品選定・提案UTM(FortiGate・SAXA SS・SonicWALL)、EDR(ESET・WithSecure)、バックアップ(RIKEN Cyber Protection BACKUP)など
導入・設定機器設置・ネットワーク設定・ライセンス設定
運用支援ファームウェア更新・設定変更・インシデント発生時の対応相談
周辺整備Microsoft 365のセキュリティ設定(Entra ID・Intune・Defender)との連携

特に「オフィスのネットワーク環境ごとまとめて相談したい」「複合機・PCの更新とあわせてセキュリティも見直したい」という場合に、ICT環境を横断して相談できる点が強みです。

セキュリティ対策について相談する(無料)

まとめ

中小企業のセキュリティ対策で押さえるべきポイントを整理します。

  1. 2025年のランサムウェア被害の約63%は中小企業。「うちは大丈夫」は禁物です
  2. セキュリティ対策は「UTM(入口)→バックアップ(保全)→MFA・EPP(基本設定)→EDR(高度対策)」の順で優先度をつける
  3. 技術的対策だけでなく、人・組織・物理面もセットで整備する
  4. バックアップは「取っているだけ」では不十分。ネットワーク隔離と復元テストが必要
  5. RIKEN TOKYOでは、現状整理から機器導入・運用まで情シス不在の中小企業でも相談できる

セキュリティ対策は「何かあってから」では手遅れになることがあります。まずは現状の弱点を整理するところから始めましょう。

自社のセキュリティ対策に不安がある方へ 「今の対策で十分か確認したい」「何から始めるべきか迷っている」という段階でもお気軽にご相談ください。 RIKEN TOKYOでは、現状の困りごとを伺ったうえで、無理のない進め方をご提案します。 無料相談をする

よくある質問(FAQ)

Q. 中小企業はセキュリティ対策を何から始めるべきですか?

まずはUTM(統合脅威管理機器)の導入と、Microsoft 365・VPNへの多要素認証(MFA)の設定から始めることをお勧めします。この2つはコストと効果のバランスが良く、現在の主要な攻撃の多くを防ぐ土台になります。その後は、バックアップ環境の整備、ウイルス対策ソフトの見直しへと順番に進めるのが現実的な手順です。

Q. 情シス担当者がいない会社でもセキュリティ対策はできますか?

できます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業でも相談しやすいように、現状整理から機器選定・設置・設定・運用支援まで段階的に支援しています。「何がわからないかもわからない」という状態でも大丈夫です。

Q. UTMとEDRはどちらを先に入れるべきですか?

原則としてUTMを先に導入することをお勧めします。UTMはネットワーク全体の入口を守るため、端末台数が多い企業でも一括で保護できます。一方、EDRは端末単位の対策です。そのため、UTMやバックアップが整った後に、取引先要件や運用体制に応じて検討するのが効率的な順番です。

Q. バックアップを取っているのに、なぜランサムウェア被害が出るのですか?

バックアップがネットワーク上の共有フォルダやNASに直接保存されている場合、ランサムウェアがそのデータも暗号化してしまうケースがあります。対策として、ネットワークから切り離した環境、または世代管理機能のあるクラウドバックアップでの保管が有効です。

Q. セキュリティ対策の費用はどのくらいかかりますか?

UTMは機器代・ライセンス費用・設置費用を含めて数十万円〜が一般的です。ただし、企業規模・端末数・ネットワーク構成によって変わります。概算費用を確認したい場合は、スピードお見積りフォームからお気軽にご依頼ください。

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