「うちはまだ大丈夫」と思っているうちに、情報漏洩は起きます。 中小企業を狙ったサイバー攻撃や、社員の操作ミスによる情報流出は年々増加しており、「被害に遭ってから対策する」では手遅れになるケースが少なくありません。 この記事では、情報漏洩が起きる原因、社内ルールと技術対策それぞれでやるべきこと、そして限られたリソースの中で優先順位をつける考え方を解説します。
情報漏洩とは、社内に保管されている顧客情報・取引先情報・社員情報・機密データなどが、意図せず外部に流出することです。
かつては「大企業が狙われる問題」と思われがちでしたが、近年は状況が変わっています。 セキュリティ対策が強固な大企業を直接狙うのではなく、その取引先である中小企業を踏み台にする「サプライチェーン攻撃」が深刻化しており、中小企業も攻撃対象になっています。
2026年3月には、IPA(情報処理推進機構)が「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」を第4.0版に改訂しました。 今回の改訂では、技術を「導入するだけ」でなく「定着・運用させる」観点が強化されており、社内ルールと技術の両輪で対策を進める必要性が明確に示されています。
情報漏洩が起きる原因を正しく理解することが、対策の出発点になります。
情報漏洩の約60%は、社内の人為的ミスが原因とされています。 具体的には、以下のようなケースが多く見られます。
技術的な攻撃は防ぎにくいイメージがありますが、実際には「ルールを知らなかった」「うっかりやってしまった」という社内起因の事故が多数を占めます。
| 漏洩原因 | 具体例 | 主な対策の方向性 |
|---|---|---|
| 外部攻撃 | マルウェア、不正アクセス、フィッシング | 技術対策(UTM・EDR・MFA) |
| 人為的ミス | 誤送信、紛失、設定ミス | 社内ルール+教育+技術による補完 |
| 内部不正 | 情報の持ち出し、故意の流出 | アクセス権限管理+ログ監視 |
技術対策だけでは、「ルールがないために起きるミス」は防げません。 まず社内で共通のルールを整備し、全員が同じ基準で動ける状態を作ることが重要です。
情報の取り扱いルール
アカウント・パスワード管理
インシデント対応ルール
ルールを作るだけでは機能しません。 以下のポイントを意識することで、現場への定着率が大きく変わります。
RIKEN TOKYOの視点 「ルールを作ったはいいが、誰も読んでいない」という状況は珍しくありません。 RIKEN TOKYOでは、総務・管理部門の担当者の方から「どこまでルールを整備すればいいか」というご相談も多くいただきます。 まず現状の穴を把握することが第一歩です。技術的な設定とルール整備を同時に整えるご支援ができます。
社内ルールだけでは、故意の不正行為や高度な外部攻撃には対応できません。 技術対策を組み合わせることで、「人が気をつけるだけ」に頼らない仕組みを作ります。
UTMとは、ファイアウォール・不正侵入検知・Webフィルタリング・ウイルス対策などを一台にまとめたネットワーク防御機器です。 外部からの攻撃を社内ネットワークに入れないための「入口対策」として、最も基本的な技術対策の一つです。
RIKEN TOKYOでは、FortiGate・SAXA SSシリーズ・SonicWALLなどのUTMを取り扱っています。
EPP(Endpoint Protection Platform)は、ウイルス対策ソフトの進化版です。 EDR(Endpoint Detection and Response)は、万が一マルウェアが侵入した場合でも、端末上の異常な挙動を検知・封じ込める仕組みです。
「入口で止める」UTMに対して、「端末上で止める・対応する」のがEDR/EPPの役割です。 RIKEN TOKYOでは、ESETやWithSecureを取り扱っています。
IDとパスワードだけでなく、スマートフォンへの通知や認証アプリを組み合わせてログインを確認する仕組みです。 パスワードが漏洩しても、不正ログインを防ぐ効果があります。 Microsoft 365やAzureとの連携(Microsoft Entra ID)で導入しやすくなっています。
ランサムウェアに感染した際、バックアップがなければデータを取り戻せません。 バックアップは「取っているかどうか」だけでなく、「正しく取れているか」「すぐ復元できるか」まで確認することが重要です。 RIKEN TOKYOでは、クラウドバックアップサービス「RIKEN Cyber Protection BACKUP」を提供しています。
全員が全データにアクセスできる状態は、内部不正・誤操作のリスクを高めます。 必要な人だけが必要なデータにアクセスできるよう、権限を絞る設定が重要です。 Microsoft 365のEntra IDやSharePointの権限設定を活用することで、管理しやすくなります。
まずは自社のセキュリティ状況を確認したい方へ 「どこから手をつければいいかわからない」という方は、まず現状の弱点を整理することが大切です。 RIKEN TOKYOでは、現状のヒアリングから優先順位の整理まで、無理のない進め方をご提案します。 無料相談をする
中小企業では、情シス専任担当者がいないケースがほとんどです。 すべてを一度に整備しようとすると、途中で止まってしまいます。
以下のチェックリストで自社の現状を確認し、✗がついた項目から優先的に対策を進めてください。
社内ルール面
技術対策面
| 優先度 | 対策内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 最優先 | MFA(多要素認証)の導入 | 低コストで不正ログインリスクを大幅に下げられる |
| 優先 | UTM・EPPの導入 | 外部攻撃・マルウェアの基本的な入口対策になる |
| 優先 | バックアップの整備 | ランサムウェア被害から事業継続を守る最後の砦 |
| 並行 | 社内ルールの文書化・周知 | 技術対策の効果を人の面で補完する |
| 継続 | アクセス権限の見直し | 退職・異動のたびに確認する運用習慣が重要 |
RIKEN TOKYOでは、セキュリティ対策に関するご相談から機器・ソフトの導入、運用定着まで一貫して支援しています。 特に、情シス不在・兼任の中小企業でも進めやすいよう、優先順位の整理から始めるご支援が得意です。
| 支援内容 | 具体例 |
|---|---|
| 現状把握・課題整理 | セキュリティの弱点整理、対策の優先順位付け |
| 技術対策の導入支援 | UTM(FortiGate/SAXA SS/SonicWALL)、EDR(ESET/WithSecure)、バックアップ(RIKEN Cyber Protection BACKUP) |
| Microsoft 365活用 | Entra IDによる多要素認証設定、Intune・Defenderによる端末管理 |
| 社内ルール整備のサポート | 情報セキュリティポリシーの確認・アドバイス |
| 導入後の運用支援 | 機器の保守、設定変更への対応、定期確認 |
また、オフィス移転やネットワーク工事と合わせてセキュリティ対策を見直したいという場合も、ワンストップでご相談いただけます。
情報漏洩を防ぐために、押さえておきたいポイントを整理します。
セキュリティ対策を「いつかやらなければ」と思っている状態が、最も危険な状態です。 まずは現状の弱点を把握することから始めてみてください。
進められます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業に向けて、現状の課題整理から優先順位の提案、機器・ソフトの導入まで対応しています。専門知識がなくても進めやすい進め方をご提案します。
どちらか一方では不十分です。UTMはネットワークの出入口を守る「外側の壁」、EPP/EDRは端末上の脅威を検知・対応する「内側の守り」です。両方を組み合わせることで多層的な防御になります。
確認できます。現在お使いの機器の種類・設定状況を伺い、更新が必要かどうかをご案内します。まずはスピード見積フォームからご相談ください。
バックアップの取り方によっては、ランサムウェアに感染したバックアップデータが上書きされてしまうケースがあります。「正しく取れているか」「感染前のデータに戻せるか」を確認することが重要です。RIKEN TOKYOでは、バックアップ運用の見直しもご支援しています。
基本的には自社で整備するものですが、「何をどこまで決めればいいかわからない」という場合は、RIKEN TOKYOでもアドバイスが可能です。技術的な設定と社内ルール整備を並行して進めたい場合はご相談ください。