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ADサーバーのクラウド化とは?中小企業が移行を検討すべきタイミングと進め方

社内のADサーバー(Active Directory)が老朽化してきた、もしくは担当者が退職してしまい管理に困っている──そんな相談が、東京の中小企業から増えています。 結論からお伝えすると、ADサーバーのクラウド化はMicrosoft 365をすでに導入している企業にとって、現実的かつ効果の出やすい選択肢のひとつです。 この記事では、ADサーバーのクラウド化とは何か、オンプレミスとの違い、移行のメリット・注意点、進め方、RIKEN TOKYOに相談できることを解説します。


この記事の結論

  • ADサーバーのクラウド化とは、社内設置のActive DirectoryをMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)などのクラウドサービスに移行・連携させることです。
  • 情シス不在・兼任の中小企業こそ、サーバーの保守・更新負担を減らせるクラウド化のメリットが大きくなります。
  • 移行方法は「完全クラウド化」「ハイブリッド構成」「段階的移行」の3つがあり、現在の環境と業務システムによって最適な方法が変わります。
  • RIKEN TOKYOでは、現状のAD環境の調査から設計・移行・Microsoft 365との連携設定まで一貫して支援できます。

ADサーバー(Active Directory)とは?

ADサーバーとは、社内のユーザーIDやパソコン、アクセス権限を一元管理するシステムです。 「誰がどのフォルダにアクセスできるか」「社内のPCにどのポリシーを適用するか」を管理するのが主な役割です。

従来は社内のサーバールームに物理サーバーを設置して運用するのが一般的でした。 しかしリモートワークの普及やMicrosoft 365の導入が進んだことで、オンプレミスのADサーバーだけでは管理しきれないケースが増えています。

オンプレミスADとMicrosoft Entra IDの違い

項目オンプレミスADMicrosoft Entra ID
設置場所社内サーバーMicrosoft社のクラウド
アクセス環境社内ネットワーク中心インターネット経由でどこからでも
管理負担サーバー保守・バージョンアップが必要Microsoftが基盤を管理
リモートワーク対応VPN等の追加構成が必要標準で対応
Microsoft 365連携別途同期設定が必要ネイティブに連携
多要素認証(MFA)別途構成が必要標準機能として利用可能

ADサーバーのクラウド化が必要とされる背景

ADサーバーのクラウド化が注目される背景には、中小企業に共通する3つの変化があります。

1. サーバーの老朽化と保守切れ問題 ADサーバーに使われているWindows Server 2012は2023年にサポートが終了しました。 サポートが切れたサーバーはセキュリティパッチが提供されなくなるため、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃のリスクが高まります。

2. リモートワーク・テレワークへの対応 オンプレミスのADサーバーはネットワーク内でのログイン管理が中心です。 社外からのアクセスにはVPNが必要になりますが、設定や管理がおろそかになっているケースも多く、セキュリティ上の課題になりやすい箇所です。

3. 情シス不在・兼任による管理限界 ADサーバーの保守・更新・障害対応には専門知識が必要です。 しかし多くの中小企業では情シス担当者が不在か、他業務と兼任しています。 管理者が退職したタイミングで「誰もサーバーを触れない」状態になるリスクは、規模を問わず現実に起きています。

RIKEN TOKYOの視点 東京の中小企業からいただく相談のなかで、「ADサーバーの担当者が退職してしまい、パスワードのリセットや権限変更すら対応できなくなった」というケースは少なくありません。 このような状態になる前に、管理のクラウド化を検討することをおすすめします。


ADサーバーのクラウド化でよくある失敗・つまずきポイント

クラウド化そのものより、準備不足や設計ミスによる失敗が目立ちます。 移行前に把握しておくべきポイントを整理します。

失敗例1:業務システムの依存確認をせずに移行した

社内の業務システム(販売管理・経理ソフト等)がオンプレミスのADに依存している場合、ADをクラウドに移したことで認証が通らなくなるケースがあります。 移行前に「どのシステムがAD認証を使っているか」を棚卸しすることが必須です。

失敗例2:「完全クラウド化」を急ぎすぎた

ADサーバーのクラウド化には、完全移行・ハイブリッド・段階的移行の3つのパターンがあります。 完全移行はシンプルですが、既存システムへの影響が大きい場合は段階的に進める方が安全です。 急ぎすぎた結果、業務が止まるリスクを招いた事例もあります。

失敗例3:ライセンス設計を後回しにした

Microsoft Entra IDはMicrosoft 365のライセンスに含まれているプランと、別途必要なプランがあります。 多要素認証や条件付きアクセスの高度な機能を使いたい場合、Microsoft Entra ID P1/P2(Microsoft 365 Business Premium等に含まれる)が必要です。 「移行後に機能が足りない」と気づいてから追加費用が発生するケースがあります。

まず現在の環境と必要な機能を整理したい方へ ライセンス構成の見直しや現状のAD環境の確認から始めたい場合は、RIKEN TOKYOにお気軽にご相談ください。 現状整理から設計・移行まで、まとめてサポートします。

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ADサーバーのクラウド化:3つの移行パターン

ADサーバーのクラウド化には、現状の環境や業務システムによって最適な方法が異なります。

パターン1:完全クラウド化(Entra ID Only)

オンプレミスのADサーバーを廃止し、すべてMicrosoft Entra IDで管理する方法です。 向いている企業:Microsoft 365を中心に業務が回っており、社内にオンプレミスに依存した業務システムが少ない企業。 注意点: ADに依存した社内システムがある場合、そのシステム側の対応も必要になります。

パターン2:ハイブリッド構成(AD + Entra IDの連携)

オンプレミスのADサーバーを残しながら、Microsoft Entra Connect(同期ツール)を使ってクラウドと連携させる方法です。 向いている企業: 既存の社内システムへの影響を最小化しながら、段階的にクラウドへ移行したい企業。 注意点: ADサーバーの運用負担は一定程度残ります。ただし、長期的なクラウド化への中間ステップとして有効です。

パターン3:段階的移行(ハイブリッドから完全クラウドへ)

ハイブリッド構成からスタートし、社内システムの対応が進んだタイミングで完全クラウド化に移行するパターンです。 向いている企業: 今すぐの完全移行はリスクが高いが、将来的にはサーバーレスにしたいと考えている企業。

移行パターン選択の判断基準

確認項目問いかけ判断への影響
業務システムADに依存したシステムがあるかある場合はハイブリッドか段階移行が安全
Microsoft 365導入済みか導入済みならEntra IDとの連携が容易
サーバーの状態サポート期限が切れているか切れている場合は早急な対応が必要
社内管理体制情シス担当者はいるか不在・兼任の場合は支援業者の選定も重要
予算移行費用の確保はできているか概算を先に出すことで計画が立てやすくなる

ADサーバークラウド化の進め方

クラウド化は次の順番で進めると失敗しにくくなります。 いきなり移行作業に入るのではなく、現状の棚卸しから始めることが重要です。

  1. 現状のAD環境を調査する:ユーザー数・PC台数・ADに依存したシステムの洗い出し
  2. 移行パターンを決める:完全クラウド化 / ハイブリッド / 段階的移行
  3. Microsoft 365のライセンス構成を確認する:必要な機能に合ったプランを選定
  4. 移行設計をする:Entra Connectの設定、MFA・条件付きアクセスの設計
  5. テスト環境で動作確認する:業務システムの認証確認、PCのEntra参加テスト
  6. 本番移行・切り替えをする:段階的に移行しながら動作確認
  7. 運用体制を整える:管理者権限の設計、問い合わせ対応フロー確認

概算費用を先に確認したい方へ 移行規模や現在の環境によって費用は変わります。 社内の稟議や予算申請のために概算を知りたい場合は、スピードお見積りをご活用ください。

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Microsoft 365との連携で広がる活用

ADサーバーのクラウド化は、単なる「サーバーの移行」ではありません。 Microsoft Entra IDを中心に据えることで、Microsoft 365の活用が一段階深まります。

多要素認証(MFA)の展開 :Entra IDをIDの基盤にすることで、全社員への多要素認証の展開が容易になります。 パスワード漏洩による不正ログインのリスクを大幅に下げることができます。

条件付きアクセスによるセキュリティ強化 :「社外からのアクセスはMFAを必須にする」「管理者が承認したデバイスからのみアクセスを許可する」といったルールをポリシーで設定できます。

Microsoft Intuneとの連携(デバイス管理): Entra IDと組み合わせることで、Intuneを使った全社PCの一元管理が可能になります。 PCのセットアップやアプリ配布、セキュリティポリシーの適用が、社内にいなくてもリモートで対応できます。

シングルサインオン(SSO)の実現 :Microsoft 365をはじめ、Box、Salesforce、Slackなど多くのクラウドサービスへのSSO(シングルサインオン)を設定することで、パスワード管理の負担が減り、セキュリティも向上します。

参考:Microsoft Entra IDの機能概要(Microsoft公式)


RIKEN TOKYOが支援できること

RIKEN TOKYOでは、ADサーバーのクラウド化に関して、現状調査から設計・移行・Microsoft 365との連携設定まで一貫して支援します。 情シス不在・兼任の中小企業でも、専門知識がなくても相談しやすい体制で対応しています。

支援内容具体的な対応
現状調査AD環境の棚卸し、依存システムの確認、ライセンス確認
移行設計パターン選定、Entra Connect設計、MFA・条件付きアクセスの設計
移行作業Entra Connect構築、PCのEntra参加、テスト・本番切り替え
Microsoft 365連携Teams・SharePoint・OneDriveとの統合設定
セキュリティ設定Intune・Microsoft Defenderとの連携設定
運用サポート切り替え後の問い合わせ対応、運用フローの整備

RIKEN TOKYOの東京支店は、WeWork丸の内への移転・ABW・ペーパーレス・Microsoft 365の全面活用を自社で実践しています。 ICT環境の構築・移行についても、経験に基づいた提案が可能です。

詳しくはMicrosoft & DXのページもあわせてご確認ください。


まとめ

ADサーバーのクラウド化について、押さえておくべきポイントを整理します。

  1. ADサーバーのクラウド化とは、社内設置のActive DirectoryをMicrosoft Entra IDに移行・連携させること
  2. 老朽化・サポート切れ・情シス不在・リモートワーク対応の4つが、クラウド化を検討すべきタイミングのサイン
  3. 移行パターンは「完全クラウド化」「ハイブリッド」「段階的移行」の3つ。業務システムへの依存度で判断する
  4. Microsoft Entra IDを活用することで、MFA・条件付きアクセス・Intune連携・SSOが実現できる
  5. RIKEN TOKYOでは、現状調査から設計・移行・運用サポートまで一貫して相談できる

ADサーバーの老朽化や管理体制にお悩みの方は、まずは現状の整理からRIKEN TOKYOにご相談ください。 課題の棚卸しから一緒に進めることができます。

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よくある質問(FAQ)

Q. ADサーバーのサポートが切れています。すぐに移行しないといけませんか?

サポートが切れたサーバーはセキュリティパッチが提供されなくなリマス。そのため、できるだけ早期の対応を推奨します。ただし移行は準備なしに急ぐと失敗リスクが高まります。まずは現状の環境と業務システムへの影響を確認してから、移行スケジュールを立てることをおすすめします。

Q. Microsoft 365を導入済みであれば、ADサーバーは不要になりますか?

業務システムがクラウドのみで動いていれば、オンプレADを廃止できる場合があります。ただし、社内に独自の業務システムがある場合は、そのシステムのAD依存度を先に確認する必要があります。

Q. 情シス担当者がいない会社でも移行できますか?

相談できます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業に対して、現状調査から設計・移行・運用まで段階的にサポートします。社内に専門知識がなくても進められる体制をご提案します。

Q. 移行費用はどのくらいかかりますか?

規模・AD環境・業務システムの依存度・必要なライセンスにより変わります。概算を知りたい場合は、スピードお見積りフォームからご相談ください。

Q. ハイブリッド構成にした場合、オンプレミスのADサーバーも引き続き必要ですか?

ハイブリッド構成では、オンプレADを残したままEntra IDと同期します。サーバーレス化を目指すなら、段階的な移行ロードマップの設計が現実的です。

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