「MDM」「MAM」「Intune」「Entra ID」――IT担当者や販売店から言われても、意味がわからず困っていませんか。
結論からお伝えすると、これらは「デバイス管理」という一つの目的を実現するための、役割の異なる仕組みや製品名です。
この記事では、中小企業の総務・情シス兼任担当者向けに、デバイス管理に関する専門用語を一つずつやさしく整理し、Microsoft 365を使っている企業がまず押さえておくべきポイントを解説します。
デバイス管理とは、社員が業務で使うパソコンやスマートフォン、タブレットを、会社側で把握・設定・保護する取り組み全体を指します。
専門用語の多くは、この「デバイス管理」という大きな枠組みの中の、特定の役割や製品を指す言葉です。 まず全体像を先に理解しておくと、個別の用語が頭に入りやすくなります。
デバイス管理の用語がわかりにくい最大の理由は、「考え方を表す言葉」と「製品名」が混在しているためです。
たとえばMDMは考え方の名前で、Intuneはその考え方を実現する製品名にあたります。 この違いを意識するだけで、混乱の多くは解消します。
| 種類 | 該当する用語 | 役割 |
|---|---|---|
| 考え方・概念 | MDM、MAM、UEM、EMM | 何を・どこまで管理するかの枠組み |
| 製品・サービス | Microsoft Intune、Entra ID | 概念を実現する具体的な仕組み |
まず、混同されやすい4つの用語を整理します。
いずれも「デバイスやアプリをどう管理するか」という管理範囲の違いを表しています。
| 用語 | 正式名称 | 管理の対象 |
|---|---|---|
| MDM | Mobile Device Management | 端末そのもの(設定・セキュリティポリシー・初期化など) |
| MAM | Mobile Application Management | 端末内の特定アプリとデータのみ |
| EMM | Enterprise Mobility Management | MDM+MAMを合わせたモバイル管理の総称 |
| UEM | Unified Endpoint Management | PC・スマホ・タブレットなど端末全般を一元管理する統合的な考え方 |
MDMは、会社が用意した端末そのものを丸ごと管理する考え方です。 セキュリティポリシーの適用や、紛失・盗難時の遠隔初期化(リモートワイプ)まで対応できる点が特徴です。
会社が端末を所有している場合に向いています。
MAMは、端末全体ではなく、業務アプリとその中のデータだけを管理する考え方です。
社員個人のスマートフォンを業務利用する「BYOD(私物端末の業務利用)」で使われることが多く、端末の他の部分には会社が関与しません。
ここからは、Microsoft 365まわりで実際によく出てくる製品名・機能名を整理します。
「概念」と「製品」を分けて理解した状態で読むと、内容が入りやすくなります。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| Microsoft Intune | MDM・MAMの機能をまとめて提供するMicrosoftのクラウドサービス |
| Microsoft Entra ID | 社員のアカウント(ID)を管理するサービス。旧称Azure AD |
| 条件付きアクセス | 「社外からのアクセスは多要素認証を必須にする」など、状況に応じてアクセス可否を制御する機能 |
| Autopilot(オートパイロット) | 新しいPCを箱から出してそのまま業務用に自動セットアップする仕組み |
| コンプライアンスポリシー | 「OSが最新版であること」など、端末が満たすべき条件を定めた社内ルール |
| リモートワイプ | 紛失・盗難時に、端末のデータを遠隔で消去する機能 |
専門用語をすべて暗記する必要はありません。
中小企業にとって重要なのは、次の3つの問いに自社で答えられる状態にしておくことです。
Microsoft 365のBusiness系ライセンスを導入している場合、追加コストなしでIntuneによる基本的なデバイス管理を始められるケースがあります。
まずは自社のライセンスで何が使えるかを確認することが、最初の一歩になります。
まずは自社の状況を確認したい方へ
Microsoft 365を導入済みでも、メールとTeams以外を使えていない企業は少なくありません。 RIKEN TOKYOでは、活用状況を整理できる「Microsoft 365 活用度チェック」をご用意しています。
RIKEN TOKYOでは、デバイス管理に関する用語の整理から、実際のIntune設定・運用まで一貫して相談できます。
特に、情シス担当者が不在・兼任の中小企業からのご相談を数多くお受けしています。
| 支援内容 | 具体例 |
|---|---|
| 現状整理 | 保有端末・私物端末利用状況の棚卸し |
| 設計 | Microsoft 365ライセインスに応じたIntune活用方針の設計 |
| 導入 | Entra ID・条件付きアクセス・Autopilotの設定 |
| 運用 | 紛失時のリモートワイプ対応、ポリシーの見直し |
デバイス管理の用語について、押さえるべきポイントを整理します。
デバイス管理の用語や進め方でお悩みの方は、RIKEN TOKYOにお気軽にご相談ください。 現状の困りごとを伺ったうえで、無理のない進め方をご提案します。
会社所有の端末であればMDM、社員の私物端末(BYOD)であればMAMが基本の考え方です。両方を組み合わせて使うことも可能です。
Microsoft 365のBusiness Premiumなど一部のライセンスには、Intuneの機能が含まれています。現在のライセンスで利用できるかは確認が必要です。
始められます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業に向けて、現状整理から設定・運用まで段階的に支援しています。
具体的な進め方は、中小企業のPC・端末管理とは?情シス不在でも始められる基本と進め方で詳しく解説しています。