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オフィスのネットワークが遅い原因と対策|経営者が最初に確認すべき5つのポイント

「社員からネットが遅いと言われているが、何が問題なのかわからない」「業者に相談しても、どこから手をつければいいか見えない」──こうした声は、中小企業の経営者からよく聞かれます。

結論からお伝えすると、オフィスのネットワーク遅延は原因が複数重なっていることが多く、1か所だけ直しても改善しないケースがあります。この記事では、原因の切り分け方から、経営者として意思決定すべきポイントまでを解説します。


この記事の結論

  • ネットワーク遅延の原因は「回線」「機器」「設計」「使い方」の4層に分けて切り分ける必要があります。
  • クラウドサービスやWeb会議が普及した今、5年以上前のネットワーク設計はそのまま使い続けることがリスクになっています。
  • 自社で対処できる範囲は限られており、機器の老朽化や設計の見直しは専門業者への相談が現実的です。
  • RIKEN TOKYOでは、オフィスのネットワーク診断から機器選定・工事・設定まで一括で対応できます。

なぜオフィスのネットワークは遅くなるのか

ネットワーク遅延は「インターネット接続回線が遅い」だけが原因ではありません。

社内の機器の老朽化、Wi-Fiのアクセスポイント設計の問題、クラウドサービスへのトラフィック集中など、複数の要因が重なって起きていることがほとんどです。まずは「どのレイヤーの問題か」を整理することが、無駄な出費を避けるうえで重要です。


原因の4層モデルで切り分ける

ネットワーク遅延の原因は、以下の4層で整理すると判断しやすくなります。

主な原因症状の例
① 回線帯域不足、PPPoE接続の混雑昼間・夕方に特に遅くなる
② 機器ルーター・スイッチ・APの老朽化特定の時間帯に関係なく遅い
③ 設計APの配置が不適切、VLAN未設計場所によって速度差が大きい
④ 使い方Windowsアップデートの一斉実行、動画視聴の多発特定の行動をきっかけに遅くなる

経営者が判断すべきは「①〜③のどこに投資するか」です。④の使い方ルールはコストをかけず社内で改善できますが、①〜③は専門家の診断と機器・工事への投資が必要になります。


原因①:回線の帯域不足・接続方式の問題

契約回線がテナントビルの共用回線になっている

入居しているビルによっては、インターネット回線がテナント全体で共用になっているケースがあります。この場合、他社が大量通信をしている時間帯に自社の速度が著しく落ちることがあります。

確認方法:契約している回線が「共用型」か「専用型」かを管理会社または回線事業者に確認します。

PPPoE接続からIPoE(IPv6)接続に変更できていない

多くの光回線では、旧来の接続方式「PPPoE」を使い続けている企業がまだ多く存在します。PPPoEはネットワーク事業者の設備(NTTのNGN網)に集中するため、混雑しやすい構造です。IPoE(IPv6)接続に切り替えることで、経路が変わり速度が改善するケースがあります。

参考:総務省「令和5年版 情報通信白書」では、クラウドサービス利用の急拡大により企業の帯域需要が増加していることが示されています。 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/


原因②:ネットワーク機器の老朽化

ルーター・スイッチ・アクセスポイントの寿命

一般的なネットワーク機器の使用目安は5〜7年です。それ以上使い続けると、処理能力の低下・ファームウェアのサポート終了・セキュリティリスクが重なります。

「回線を変えたのに遅い」という場合、ルーターやスイッチが処理のボトルネックになっていることが多くあります。

機器の更新判断チェックリスト:

  • 主要なネットワーク機器の導入から5年以上経過している
  • ファームウェアのアップデートが止まっている
  • 接続台数が導入当初から大幅に増えている(テレワーク端末、スマートフォン等)
  • 機器メーカーにサポート終了が案内されている

RIKEN TOKYOの視点 弊社にご相談いただく中小企業のオフィスでは、導入から7〜10年以上経過したルーターやスイッチをそのまま使い続けているケースが少なくありません。「回線速度は契約上1Gbpsあるのに実測100Mbps以下」という状態は、多くの場合、機器側がボトルネックになっています。機器更新だけで体感速度が大幅に改善した事例もあります。


原因③:Wi-Fiのアクセスポイント設計の問題

アクセスポイントの台数・配置が不足している

フリーアドレスやABWを導入したオフィスでは、社員が自由に動き回るため、アクセスポイント(AP)のカバレッジ設計が重要になります。「廊下や会議室の端では遅い」「特定の席だけWi-Fiが不安定」という症状は、APの配置や台数の問題である可能性が高いです。

周波数帯の設計ができていない

Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯(最新のWi-Fi 6E/7では6GHz帯も)を使い分けます。電子レンジやBluetooth機器が多い環境では2.4GHz帯が干渉を受けやすく、速度が安定しません。

周波数帯特徴適した用途
2.4GHz障害物に強い。干渉を受けやすい広いエリアのカバー
5GHz高速だが障害物に弱いデスクワーク・Web会議
6GHz(Wi-Fi 6E/7)高速・低干渉高密度オフィス向け

概算費用を確認したい方へ ネットワーク機器の更新やアクセスポイントの追加・再設計にかかる費用は、オフィス規模や現在の状況によって異なります。予算申請や社内検討のために、まずは概算見積をご依頼ください。 スピードお見積りを依頼する


原因④:使い方・運用ルールの問題

以下は、コストをかけずに社内ルールで対処できる項目です。ただし、これだけで根本解決するケースは限られます。

  • Windowsアップデートの一斉実行:更新時刻を分散させるか、WSUS(Windows Server Update Services)で配信をコントロールする
  • クラウドバックアップの業務時間内実行:バックアップ実行時刻を深夜に変更する
  • 動画視聴・ストリーミングの業務外利用:ネットワークポリシーで帯域制限をかける(UTM・ルーターの機能で対応可能)

経営者として意思決定すべき3つの判断基準

ネットワーク遅延の相談を受けた経営者が、投資判断をする際の基準を整理します。

判断1:「遅い」の頻度と影響範囲を確認する

確認項目判断のポイント
1日中遅い vs 特定時間帯だけ遅い1日中 → 機器・設計が問題。特定時間 → 回線・使い方が問題
全社員に影響 vs 特定の場所・端末だけ全社 → 回線・ルーターが候補。局所 → APの配置・端末側が候補
Web会議のみ遅い vs すべての通信が遅いWeb会議のみ → 上り帯域の不足やQoS設定の問題

判断2:機器の導入年数とサポート状況を確認する

5年以上経過した機器がある場合は、回線契約を変える前に機器更新を検討する優先度が高いです。サポートが終了した機器はセキュリティリスクにもなります。

判断3:オフィス移転・リニューアルと合わせて設計する

中小企業のネットワーク再設計で多い失敗は、「機器だけ変えて配線や設計は触らなかった」というパターンです。移転やオフィスリニューアルのタイミングで、電源・LANケーブル・APの配置まで一緒に設計し直すことで、長期的に安定した環境を構築できます。

関連:RIKEN TOKYOのWork Design(オフィス移転・リニューアル) 関連:課題から探す


RIKEN TOKYOが支援できること

RIKEN TOKYOでは、ネットワーク環境の診断から機器選定・工事・設定・運用まで、一括でご相談いただけます。

支援内容具体例
現状診断既存機器の状況確認、回線・APの問題箇所の特定
設計アクセスポイントの配置設計、VLAN設計、セキュリティ設計
機器選定・調達ルーター、スイッチ、AP(Wi-Fi 6E対応機器含む)の選定・提供
工事・設定LAN配線工事、機器設置・設定、動作確認
セキュリティ連携UTM(FortiGate等)との連携設計
移転・リニューアル連携オフィス移転・内装工事とネットワーク工事をまとめて対応

特に、情シス不在・兼任の中小企業でも進めやすいよう、現状の困りごとを整理するところからご支援します。

関連:Microsoft & DX(デバイス・認証・クラウド管理)


まとめ

オフィスのネットワーク遅延を改善するうえで押さえるべきポイントをまとめます。

  1. 原因は「回線・機器・設計・使い方」の4層で切り分ける
  2. 機器の老朽化(5年以上)は、回線変更より先に検討すべき場合が多い
  3. Wi-Fiのアクセスポイント設計はオフィスレイアウトと合わせて見直す
  4. 移転・リニューアルのタイミングが、ネットワーク再設計の最大のチャンス
  5. 情シス不在でも、RIKEN TOKYOに相談すれば原因の切り分けから対応できる

社内のネットワーク環境にお悩みの方は、まずは現状の状況をお聞かせください。 原因の切り分けから始め、無理のない改善プランをご提案します。

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よくある質問(FAQ)

Q. ネットワークが遅い原因を自分で調べる方法はありますか?

まずは速度測定ツール(Fast.comやSpeedtest.netなど)で実測値を確認してください。契約回線速度の20〜30%を大きく下回る場合は、機器や設計に問題がある可能性があります。ただし、根本原因の特定には現地での機器確認が必要なケースが多いため、専門業者への相談が確実です。

Q. 情シス担当者がいなくても相談できますか?

相談できます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業でも進めやすいよう、現状整理から機器選定・工事・設定まで一貫して支援します。専門用語がわからなくても、困っている症状をお伝えいただければ原因の切り分けからご対応します。

Q. ネットワーク工事だけでも依頼できますか?

可能です。機器の選定・調達・設置・配線工事・設定まで対応しています。また、オフィス移転やリニューアルと合わせて依頼いただくと、内装・電源・ネットワークをまとめて設計できるためより効率的です。

Q. 費用の目安が知りたいのですが?

オフィスの規模、現在の機器状況、必要な工事内容によって大きく変わります。まずはスピードお見積りフォームからご相談ください。概算費用を素早くご案内します。

Q. Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eへの移行は必要ですか?

従業員数が増えてきたオフィス、フリーアドレス・ABWのオフィス、Web会議が多い環境では、Wi-Fi 6以降への移行を検討する価値があります。ただし機器だけ変えても設計が古いままでは効果が出にくいため、APの配置設計と合わせて見直すことを推奨しています。

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