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中小企業のペーパーレス化|オフィス移転前に整理すべき進め方と失敗しないポイント

ペーパーレス化を「いつかやる」と思いながら、何年も後回しにしている企業は少なくありません。

2026年現在、改正電子帳簿保存法の宥恕措置は実質的に終了し、「紙で残せばいい」という前提が通じない時代になっています。

この記事では、中小企業がペーパーレス化を進める際の手順・よくある失敗・オフィス移転と組み合わせるメリットを、RIKEN TOKYOの実践をもとに解説します。


この記事の結論

  • ペーパーレス化は「紙をなくすこと」ではなく、業務フローごと見直すことが本質です。
  • 中小企業では、全社一括ではなく「会議資料→社内申請→請求書」の順で小さく始めるのが現実的です。
  • オフィス移転のタイミングはペーパーレス化の最大のチャンスです。書類の棚卸しと合わせて設計すると効率的に進められます。
  • SharePoint・OneDriveなどMicrosoft 365の機能を使えば、新たなツール導入コストを抑えながら社内のペーパーレス基盤を作れます。
  • RIKEN TOKYOでは、複合機の選定からネットワーク・Microsoft 365・オフィスレイアウトまで、ペーパーレスに必要な環境をまとめて相談できます。

ペーパーレス化とは?

ペーパーレス化とは、紙の書類をデジタルデータに置き換え、業務プロセスごと再設計する取り組みです。

「スキャンしてPDFにする」だけでは本来の意味でのペーパーレス化とは言えません。

電子化・デジタル化・DXとの違い

用語意味ペーパーレスとの関係
電子化紙をデジタルデータに変換する行為ペーパーレス化の手段の一つ
デジタル化デジタル技術を業務に組み込んで効率化する取り組みペーパーレス化はここに含まれる
DXデジタル技術で組織・ビジネスモデルを変革することペーパーレス化はDXの一部
ペーパーレス化紙に縛られた業務の非効率を解消すること上記を組み合わせた実践的な取り組み

重要なのは、「紙をなくす」ことを目的にしないことです。

目的は「業務効率の改善」と「法対応」であり、ペーパーレス化はその手段です。


なぜ2026年に改めてペーパーレス化が必要なのか

法制度の変化:電子帳簿保存法の厳格化

2024年1月から、電子取引データ(メールやクラウドで受け取った請求書など)の電子保存が義務化されました。

これまで猶予措置として認められていた「紙に印刷して保存」は、2026年現在、実質的に認められない運用に移行しています。

税務調査では「電子取引データを電子のまま保存しているか」「検索要件を満たしているか」が確認されるようになっており、「システムが未導入だから紙でよい」という説明は通用しにくい状況です。

詳細は国税庁の公式情報でご確認ください:電子帳簿保存法について|国税庁

人手不足と業務効率

中小企業では、書類の印刷・押印・ファイリング・検索に費やしている時間が、限られた人材の稼働を圧迫しています。

「月末に経理担当が請求書照合だけで丸2日かかる」「過去の契約書を探すために書庫を何往復もする」といった状況は、ペーパーレス化で大幅に改善できます。

フリーアドレス・テレワークとの相性

フリーアドレスやテレワークを導入しようとしても、紙の書類が特定の場所に縛られている限り、運用が成立しません。

ABWや柔軟な働き方を実現するためにも、ペーパーレス化はセットで進める必要があります。

RIKEN TOKYOの視点

RIKEN TOKYOは、WeWork丸の内10階への移転にあわせて、自社でもペーパーレス化を実践しました。

移転前の書類棚卸しから、SharePoint・OneDriveを使った文書管理体制の整備、複合機の見直しまでを一気に進めることで、移転後のフリーアドレス運用がスムーズに立ち上がりました。

「オフィス移転と同時にペーパーレスも進めたい」という相談は、私たち自身の体験をもとにご支援できます。


ペーパーレス化でよくある失敗

ペーパーレス化が頓挫する企業の多くは、やり方ではなく「出発点」を間違えています。

失敗例1:全社一括で進めようとする

「来月から全部ペーパーレスにします」という宣言だけで進めると、現場が混乱して元に戻ります。

紙と電子が混在する「中途半端な状態」が最も非効率です。

失敗例2:ツールを導入して終わりにする

クラウドストレージを契約しても、ファイル名のルール・保存場所・アクセス権限が決まっていないと、「結局どこに保存すればいいかわからない」という状態になります。

失敗例3:電帳法の要件を確認せずに進める

「デジタルにすれば大丈夫」という思い込みで進め、タイムスタンプの付与や検索機能の確保といった要件を満たしていないと、税務調査で問題になります。

失敗例4:取引先との調整を省く

自社だけ電子化しても、取引先が紙を要求する場合は両方の対応が必要になり、かえって業務量が増えます。

まずは自社の課題を整理したい方へ

「何から始めればいいかわからない」という段階でも、RIKEN TOKYOにご相談いただけます。 現状の書類フロー・複合機の使われ方・Microsoft 365の活用状況を確認した上で、無理のない進め方をご提案します。 

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ペーパーレス化を進める5つのステップ

ペーパーレス化は、次の順番で進めると現場の混乱を最小限に抑えられます。

ステップ1:現状の書類を棚卸しする

まず、社内にどんな種類の書類がどれだけあるかを把握します。 「紙で残す必要がある書類」と「デジタル化できる書類」を仕分けることが、すべての出発点です。

棚卸しチェックリスト

  • 定期的に発生する書類(請求書・領収書・見積書・契約書)を一覧化した
  • 法的に紙保存が義務付けられている書類を確認した
  • 電子取引として受け取っているデータの保存状況を確認した
  • 紙の書類がどの部署・棚・キャビネットにどれだけあるか把握した
  • 複合機の印刷枚数・用途を確認した

ステップ2:優先順位を決める

すべてを一度に電子化しようとすると頓挫します。

最初は「取引先に影響しない社内書類」から始めると、抵抗感が少なくスムーズに進みます。

優先度対象書類の例理由
会議資料・社内回覧・経費精算取引先に影響しない。効果がすぐに出やすい
請求書・見積書・発注書取引先との合意が必要だが、法対応の観点でも重要
契約書・法的証拠として必要な書類慎重に進める必要がある

ステップ3:ツール・運用ルールを決める

ツールを入れる前に、運用ルールを先に決めることが重要です。

「どこに保存するか」「ファイル名のルール」「アクセス権限の設定」「保存期間」を明文化します。

Microsoft 365を導入済みの場合は、以下を活用できます。

用途使えるMicrosoft 365の機能
書類の保管・共有SharePoint / OneDrive
承認フロー・ワークフローPower Automate
会議のペーパーレス化Teams(資料共有・議事録)
電子署名Microsoft Entra IDとの連携

新たなツールを追加する前に、すでに使えるMicrosoft 365の機能を活用することで、コストを抑えながらペーパーレス基盤を整えられます。

ステップ4:スモールスタートで試す

1〜2種類の書類に絞り、特定の部署だけで試験運用します。

現場の課題や使いにくい点を早期に把握して、全社展開前に改善することが成功のカギです。

ステップ5:全社展開・定着を図る

試験運用の結果を共有し、社内マニュアルを整備したうえで全社展開します。

「ツールを入れたら終わり」ではなく、現場への伴走と定期的な見直しが定着の鍵です。


オフィス移転はペーパーレス化の最大のチャンス

なぜ移転のタイミングが最適か

オフィス移転では、物理的な書類の移動が発生します。

このタイミングに合わせて書類の棚卸しを行うことで、「移転先に持ち込む書類」と「電子化・廃棄する書類」を自然な流れで仕分けられます。

また、移転後のオフィスでフリーアドレスやABWを導入する場合、そもそも個人の書類棚が存在しないため、ペーパーレス化が前提条件になります。

移転前後でやっておきたいこと

タイミングやること
移転決定直後書類の棚卸し・電子化対象の決定
移転3ヶ月前ツール選定・運用ルール策定・社内周知
移転1ヶ月前試験運用・課題の洗い出し
移転後全社展開・定着確認・複合機の再設定

オフィス移転前にペーパーレスも進めたい方へ

移転後に「書類の山をそのまま持ってきてしまった」という後悔は少なくありません。

RIKEN TOKYOでは、オフィス移転の計画段階から、ペーパーレス化の進め方を含めてご相談に対応しています。

オフィスツアーでは、RIKEN TOKYO自身のWeWork丸の内オフィスで実際のペーパーレス運用をご覧いただけます。 

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RIKEN TOKYOが支援できること

RIKEN TOKYOでは、ペーパーレス化に必要な環境をまとめてご相談いただけます。

「書類の話だけ」「複合機の話だけ」ではなく、オフィス環境・IT環境・運用設計を一体で考えられる点が特長です。

支援内容具体例
現状整理複合機の印刷枚数・用途の確認、書類フローの棚卸しサポート
複合機の選定・更新RICOH IMシリーズなど、スキャン・クラウド連携に対応した機器の提案
Microsoft 365の活用支援SharePoint・OneDriveを使った文書管理体制の設計
ネットワーク整備ペーパーレス運用に必要な社内ネットワークの設計・工事
オフィスレイアウトとの統合フリーアドレス・ABWと組み合わせたオフィス設計
運用定着支援導入後の社内ルール整備・フォローアップ

詳しくはWork Designページをご覧ください。


まとめ

中小企業がペーパーレス化を進めるうえで押さえたいポイントをまとめます。

  1. 「紙をなくすこと」ではなく「業務効率の改善」を目的にする
  2. 法改正(電子帳簿保存法)への対応は2026年現在すでに待ったなし
  3. 全社一括ではなく、社内書類→請求書の順でスモールスタートする
  4. Microsoft 365のSharePoint・OneDriveを活用して、ツール追加コストを抑える
  5. オフィス移転のタイミングは書類棚卸しの絶好の機会
  6. RIKEN TOKYOでは、複合機・ネットワーク・Microsoft 365・オフィス設計をまとめて相談できる

ペーパーレス化でお悩みの方は、現状の課題からお気軽にご相談ください。

RIKEN TOKYOでは、オフィス移転の有無にかかわらず、現在の書類フローを整理したうえで、無理のない進め方をご提案します。

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よくある質問(FAQ)

Q. ペーパーレス化は何から始めるべきですか?

まずは社内書類(会議資料・経費精算・社内回覧)から始めるのが現実的です。取引先に影響しない書類から小さく始めることで、現場の混乱を抑えながら成功体験を積み重ねられます。

Q. Microsoft 365を導入済みでもペーパーレス化に使えますか?

使えます。SharePoint・OneDriveを使った文書管理、Power Automateを使った承認フローの自動化、Teamsを使った会議ペーパーレス化など、追加費用を抑えながらペーパーレス基盤を整えられます。RIKEN TOKYOでは活用状況を確認したうえでご提案します。

Q. オフィス移転と同時にペーパーレス化を進めることはできますか?

できます。むしろオフィス移転のタイミングは、書類棚卸しと電子化を一気に進める最大のチャンスです。移転先でフリーアドレスを導入する場合は、ペーパーレス化が前提になるため、計画段階から一緒に設計することをおすすめします。

Q. 電子帳簿保存法への対応が必要か、自社では判断できません。

まず、電子取引(メールやクラウドで受け取った請求書など)が社内で発生しているかどうかを確認してください。発生している場合は電子保存の対応が必要です。詳細な判断は税理士や顧問会計士にご確認ください。RIKEN TOKYOでは、対応に必要なシステム・ネットワーク・複合機の環境整備をサポートします。

Q. 情シス担当者がいなくても相談できますか?

相談できます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業でも進めやすいよう、現状整理から導入・運用定着まで段階的に支援します。

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