「うちは小さい会社だから、サイバー攻撃のターゲットにはならない」——そう考えている経営者は、今すぐその認識を見直す必要があります。 警察庁の2025年統計では、ランサムウェア被害226件のうち143件(約63%)が中小企業で、全体の6割以上を占めていました。 この記事では、中小企業の経営者が自社のセキュリティ状態を把握するための「診断の視点」と、限られた予算でも実行できる対策の優先順位を解説します。
セキュリティ診断とは、自社のIT環境・運用ルール・体制を点検し、「攻撃に対してどの程度守れているか」を客観的に把握する取り組みです。 「対策はしているつもり」という状態が最も危険で、弱点が見えていないまま被害に遭うケースが後を絶ちません。
| 理由 | 具体的な内容 |
|---|---|
| セキュリティ対策が手薄 | 専任担当者がおらず、設定が初期値のままになりやすい |
| サプライチェーンの入口として狙われる | 取引先の大企業へ侵入するための踏み台にされる |
| 身代金を払いやすい規模とみなされる | 業務停止のダメージが大きく、要求に応じるケースが多い |
大企業のセキュリティ対策が高度化するにつれ、攻撃者の矛先は相対的に守りが薄い中小企業に向かっています。 「大手の取引先がある」「クラウドを使っている」という企業ほど、サプライチェーン攻撃の標的になるリスクが高まっています。
RIKEN TOKYOの視点 東京の中小企業とお話しすると、「アンチウイルスソフトは入れています」と答える経営者が多い一方、UTMの有無やVPNの設定状況、バックアップの取得頻度については即答できないケースが少なくありません。 「対策はしている」と「自社の状態を把握できている」は、まったく別のことです。
IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第4.0版)」では、安全管理措置を技術的・人的・組織的・物理的の4つに分類しています。 診断はこの4領域を網羅することが重要です。
IT環境そのものの強度を確認する領域です。 「入れているはず」のツールが実際に機能しているか、設定漏れがないかを点検します。
診断チェックリスト(技術的)
従業員の行動・知識に関わる領域です。 技術的対策がどれだけ整っていても、人の操作ミスや騙されるリスクはゼロにできません。
診断チェックリスト(人的)
社内の体制・ルール・責任の所在に関わる領域です。
診断チェックリスト(組織的)
オフィス環境・機器の物理的な管理に関わる領域です。
診断チェックリスト(物理的)
まずは自社の現状を確認したい方へ 「どこから手をつければいいかわからない」という段階でも相談可能です。 RIKEN TOKYOでは、現状の弱点整理から対策の優先順位まで、無理のない進め方をご提案します。 無料相談をする
セキュリティ診断を行うと、中小企業に共通する「穴」が浮かび上がります。
アンチウイルスソフトは入口の一部にすぎません。 UTMによるネットワーク全体の監視、EDRによる端末の振る舞い検知、バックアップによる復旧手段の確保——これらを組み合わせることで、初めて「侵入を前提とした多層防御」が実現します。
テレワーク普及以降、VPN機器やリモートデスクトップが侵入経路の上位を占めています。 初期設定のパスワードのまま放置、ファームウェアの更新を止めている——こうした状態が攻撃者に悪用されています。
バックアップを取っていても、ランサムウェアに感染した場合、同じネットワーク上のバックアップも暗号化・削除されてしまうことがあります。 別環境・オフライン・クラウドへの分散保存が不可欠です。
退職・異動後もシステムへのアクセス権が残ったままになっているケースは珍しくありません。 不要なアカウントは、内部不正・不正アクセスの両方のリスクになります。
セキュリティ対策はすべてを一度に整える必要はありません。 リスクの大きさと対策コストのバランスを見て、段階的に進めることが現実的です。
| ステップ | 内容 | 優先度 |
|---|---|---|
| 1. 現状の可視化 | 診断チェックリストで弱点を洗い出す | 最優先 |
| 2. 緊急対応 | MFA導入・VPN更新・バックアップ確認 | 高 |
| 3. 技術的防御の整備 | UTM・EDR・ログ管理の導入・見直し | 高 |
| 4. 人的・組織的対応 | 社内ルール策定・従業員教育・責任者の明確化 | 中 |
| 5. 継続的な見直し | 半年〜1年に一度の診断・更新 | 継続 |
判断基準:どこから始めるか
| 自社の状態 | まず取り組むこと |
|---|---|
| MFAを設定していない | 主要サービスへのMFA設定(最短で実施可能) |
| VPNが古いまま | ファームウェア更新・設定見直し |
| バックアップが1か所のみ | 別環境への分散バックアップ体制の構築 |
| 責任者が不明確 | セキュリティ担当者の任命と外部相談窓口の確保 |
| 何から始めればいいかわからない | 外部専門家による現状診断 |
RIKEN TOKYOの視点 RIKEN TOKYOでは、FortiGate・SAXA SSシリーズ・SonicWALLなどのUTM、WithSecure・ESETなどのEDR/EPP、そして「RIKEN Cyber Protection BACKUP」によるクラウドバックアップを組み合わせた多層防御の提案が可能です。 「まず何を整えるべきか」という段階から、機器選定・導入・運用まで一貫してサポートします。
RIKEN TOKYOでは、セキュリティの相談から導入・運用まで、情シス不在・兼任の中小企業でも進めやすい形で支援しています。
| 支援内容 | 具体例 |
|---|---|
| 現状診断・課題整理 | 4領域のヒアリング、優先順位の整理 |
| 技術的対策の提案・導入 | UTM、EDR/EPP、バックアップ、MFAの設計・構築 |
| 運用サポート | 設定変更・更新管理・障害時の対応支援 |
| 概算見積 | 予算申請・社内説明のための費用試算 |
特に、オフィス環境とIT環境をまとめて相談できるのがRIKEN TOKYOの強みです。 オフィス移転やリニューアルのタイミングで、ネットワーク設計・セキュリティ体制の見直しをまとめて行いたい企業にも対応しています。
関連ページ:課題から探す(セキュリティ・情報漏洩対策)
中小企業のセキュリティ診断で押さえるべきポイントを整理します。
自社のセキュリティ状態に不安がある方、何から始めればいいかわからない方は、まずRIKEN TOKYOにご相談ください。 現状の困りごとをヒアリングしたうえで、無理のない進め方をご提案します。
機器更新・ライセンス導入を具体的に検討中の方は、こちらからどうぞ。
依頼できます。RIKEN TOKYOでは、情シス不在・兼任の中小企業を対象に、現状のヒアリングから弱点の整理、優先度の高い対策の提案まで段階的に支援しています。専門知識がなくても相談できます。
まず、多要素認証(MFA)の設定・VPN機器の更新・バックアップの確認の3点が、最も効果が高く着手しやすい優先対策です。次に、UTMやEDRの導入、社内ルールの整備へと段階的に進めるのが現実的です。
業務データが暗号化・削除され、業務停止に追い込まれる可能性があります。復旧には平均1か月以上、費用は1,000万円以上かかるケースも報告されています。「感染前の対策」と「感染後の復旧手段(バックアップ)」の両方を準備しておくことが重要です。
UTMやEDR、バックアップサービスの費用は、企業規模・台数・構成によって異なります。予算申請や社内説明のために概算が必要な場合は、スピードお見積りフォームからご相談ください。
相談できます。現在の環境を活かしながら、不足している部分を補う形での提案も可能です。まずは現状をお聞かせください。